TV番組で観たいじめ裁判

vianca

2007年06月10日 23:49

フジTVの番組「わたしたちの教科書」は、毎週欠かさず観ています。
生徒の転落死は、いじめ自殺か、いじめが学校に遭ったかなかったかを、民事裁判で争う様子は、かなりリアルに描かれていると思います。

いじめが遭ったかどうかより、親子、家庭の問題とすり替えようとする作戦は、どのケースにも行われることで、これを初めにやられると被害者はかなりのダメージを受けますし、いじめの現状を知らない傍聴者にも裁判官には大きな事実誤認を植え付ける結果になるようです。
学校内で起きていたいじめの事実を学校、この番組では副校長が隠蔽するわけですが、現実ではこの隠蔽工作を知ることはできません。学校側の弁護士が、裁判に勝つために助言することは知りえず、法定内で含み笑いや傍聴している副校長に目配せしたりすることは、実際にはありえませんが、番組なので心理を映像として描いています。

私たちが、実際に見たり知ることはできなかったことですが、たぶんこんなことが行われいるんだろうと思っていたことを、番組で観ることができました。

7日の放送を観ていて、TV番組で久しぶりに泣いてしまいました。
子ども達のいじめの事実も描かれていて、いじめる子ども達がどうしていじめているのかを、いじめられている子どもが、虐待、親の期待によるストレスから、自分を守るためにいじめていると話します。
いじめられている子は、親に知られることは「親がかわいそう」と言い、「学校は解決してくれない」という迫真の演技に胸が痛みます。

学校にいじめがあったことを認める教師役の演技。いじめがあると証言するまでの葛藤、見て見ぬ振りをしていた自分を責め泣き伏せ謝罪する様子は、現場の教師の本当の気持ちであってほしいと思いました。この教師は、我が子の学校の問題を抱えて悩んでいます。

「うちの子もいじめられた経験があって・・」という教師や子どもがいる教師が、嘘をついたりする姿を見て、どうして我が子のことに置き換えられないのだろうと何度も思ったことがありました。
実際には、裁判で教師が事実を認めたりしたことは、一度も聞いたことはありませんが、この番組を学校関係者は、どのように観ているのかと気になります。

子ども達の番組評価は、とても良いそうです。

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