2学期制になっている小中学校では、昨日に新学期が始まったようです。
夏休みの後半から、始業式の直前直後には、いじめに遭っている子ども達の自殺の報道が毎年目立ちます。
学校に行けば、「またいじめられるのではないか」という恐怖心や絶望感を抱えていたり、登校できないことや教室へ入ることができないことに悩んだり、自分を責めたり・・・本当のことはわかりませんが、想像はできます。
「新学期から、気分を切り替えて」と、
大人は思ってしまいますが、そんなに簡単に切り替えられたり、忘れることはできません。
私も以前は、少しでも太郎が元気に振る舞ったり、出来ることが増えていくと、回復してきたと勝手に解釈をして、喜んでいました。親だから、いつもそばにいるから太郎の「心の傷」の深さを理解できているつもりでしたが、いまも「事件直後から、心の辛さは変わらない」という太郎の心の傷の深さを、すべて理解できると思うことはできないと気づいたのは、事件から2年程経ってからです。
普段通りに生活をしていた、明るく振る舞っていたと思っていた子どもが亡くなってしまい、
「我が子の心の傷の傷の深さに気づくことができなかった」と、自分を責め続けている親がたくさんいます。
後からよく考えれば、いくつか思い当たることはあるですが、まさか我が子が亡くなってしまうとは考える親はいないでしょう。
このブログで、何度か紹介している「日本のこどもたち」のホームページに
「自殺防止に役立てたい情報源」というサイトがあります。
ここ数年増加している自殺者数が、やっと社会問題とされてきました。管理人のTAKEDAさんが、「正しい情報や知識をもつことが、リスク回避につながる」という思いで作成したサイトです。
10代の
自殺者数は、ここ数年1年間で約600人。20代、30代の自殺者は、平成10年頃から増加しています。過去に受けたいじめによる心の傷が原因で、何年も経ってから命を絶つ人も少なくありません。
自殺に至るケースは、いじめに遭っている子ども達の数からすれば、けして多くはないかもしれませんが、こども達の苦しさや辛さは同じだと感じています。