14日に、平成17年度の文部科学省の
児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査が新聞紙上で公表されました。
一昨年から、増加傾向にあった小学生の暴力行為が、今年また増加したと、どの新聞も大きく取り上げている。いままで、見出しにでていた「いじめ」の文字は見られないほど、小学生の暴力行為の増加は深刻と捉えれているようです。
16年度の県の暴力行為といじめ調査の結果は、ここから見ることができます。
http://www.pref.shizuoka.jp/kyouiku/kk-06/documents/16mondai.pdf
(この調査結果の公表は、当会が
「いじめと不登校に関する質問状」を県教育委員会義務教育課に届けた際に提案し、実現しました。でも、その時に伝えた項目しか掲載されない
)
調査の暴力行為の項目は、対生徒間・対教師・対人(学校外)と分類されている。その中で、対教師への暴力の増加が大きな問題となっている。その他、暴力行為の中には、器物破損も含まれています。
いじめは、全国では減少していると報告されているが、県内では中学校637件(前年度680件)では減少したが、小学校149件(前年度135件)・高校56件(前年度46件)で増加している。不登校も減少しているというが、数字に表れない問題や課題を見過ごしてはいけないと思います。
浜松市の小中学校の暴力行為・いじめ調査の結果を入手しました。
小学校 | 平成13年度 | 平成14年度 | 平成15年度 | 平成16年度 | 平成17年度 |
対教師間暴力 | 0 | 0 | 4 | 0 | 3 |
対生徒間暴力 | 1 | 6 | 13 | 8 | 4 |
対人暴力 | 0 | 2 | 1 | 0 | 0 |
器物破損 | 0 | 1 | 5 | 1 | 2 |
中学校 | 平成13年度 | 平成14年度 | 平成15年度 | 平成16年度 | 平成17年度 |
対教師間暴力 | 40 | 54 | 48 | 31 | 35 |
対生徒間暴力 | 88 | 92 | 57 | 72 | 98 |
対人暴力 | 2 | 9 | 5 | 3 | 2 |
器物破損 | 40 | 27 | 27 | 44 | 37 |
小学校 | 平成13年度 | 平成14年度
| 平成15年度
| 平成16年度
| 平成17年度 |
いじめの発生件数 | 18 | 17 | 39 | 28 | 54 |
いじめの解消件数 | 16 | 13 | 36 | 20 | 50 |
中学校 | 平成13年度 | 平成14年度
| 平成15年度
| 平成16年度
| 平成17年度 |
いじめの発生件数 | 126 | 93 | 105 | 117 | 160 |
いじめの解消件数 | 99 | 68 | 87 | 108 | 152 |
*平成17年度は新浜松市の集計、平成16年度までは旧浜松市の調査結果なので、単純に増加しているかとは言えないけれど、数字にまどわされてはいけない。
調査方法にも、問題や疑問を感じている私たち。いじめが学校に認められないと、調査には挙がらないだろう。我が家の事件の場合、裁判の中で学校から提出された生徒指導委員会の記録の中には、1年間の器物破損が24件もあったのに、この調査では0件と報告されていました。