高田延彦さんと向井亜紀さん夫妻が4月11日の、米国女性による代理出産で授かった双子(男児)の出生届を最高裁に不受理され、法的な実の親子関係は認められないという
決定を下された事について、行われた会見の様子をTVで観ました。
母になってからの観る向井さんは、顔つきが変わりました。「お金と時間をかけて、労力を使った」という言葉からも感じとることができます。会見の様子からは、険しい表情が見えますが、判決を受け止めて、ご夫婦が「新たな親子関係でも良い」と笑顔で話されている表情からは、闘い抜いた誇らしさを感じます。
司法へ委ねることで、納得のいく結果を得ることは難しいけれど、結果を求めるためにひとつの手段として選択する権利が、私達にはあります。
でも、お金も労力もかかる事から、踏み切れない、できない人達はたくさんいます。
奥さんを病気で亡くされて、いじめ自殺で息子さんを亡くしたお父さんが、「viancaさん、ひとりじゃ闘えないよ・・」と言っていたことを思い出します。
好奇の目にさらされることも珍しくなく、司法はほとんどの人から見れば、身近なものには感じられていないと感じています。
司法の壁は、厚いです。感情は、司法には届かないことを、私も裁判を通して実感しました。加害者である相手との闘いではなく、六法全書と闘っているんだと、途中から気がつきました。
向井さん夫婦の思いは、多くの人に届き、救われる思いで見守った人もいるでしょう。
司法には届かなかったけれど、世論にはしっかりと届きましたね。