暴力の連鎖

時津風部屋の序の口力士、時太山の傷害致死事件について、ニュース番組等でコメンテーターいう人達が、様々なことを言っています。
「これは、時津風部屋の問題だ」
「これは、相撲界の体質に問題がある」
など

暴力については、しつけやしごきなどど理由つけて容認し、寛容な対応をとってきた社会。
また、相撲界の中の出来事で片付けると、「行き過ぎた行為」が前提になるだけにならないかと懸念してます。

時太山のご両親が、このような結果になってしまうとは思わず、部屋へ帰してしまったことを悔いていますが、多くの人は同様に思ってしまうでしょう。
何度も繰り返される暴力事件についての議論の中で、「暴力はいけない」と言われながらも、容認する意見もなくならない。暴力によって人がどんなに傷つくのか、体の痛みはもちろんのこと、暴力を受けることによって生じる恐怖または強度の不安や心の傷については、理解はできていないと感じています。

暴力は、見ている人にも同様に恐怖または強度の不安を与えます。
暴力に支配されると、自分を守るために人を傷つけるいじめに荷担したり、暴力行為に荷担することは、珍しいことではありません。今回、逮捕された兄弟子がどうしてここまで暴力を振るったのかを、事実だけではなく、気持ちまで明らかにしないといけないと思います。
相撲の稽古が、どのように行われているのかは、私にはわかりませんが、社会に容認されている暴力が、この事件にも関わりがあるのではないかと感じています。

警察の初動捜査のミスが指摘されていますが、警察においても暴力によって人の命が奪われるという認識に欠け、喧嘩両成敗というとらえ方だったり、被害者を責めるようなケースを、私はいくつも見聞きしています。

どこで、暴力の連鎖を断ち切るか、この事件をしっかりと検証してほしいと願います。


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