昨日の夕方にかかってきた電話。平日の中途半端な時間帯の電話に、胸騒ぎが起きました。
電話をかけてきたのは、
K君のお母さん。K君が、大変な状態と・・・K君が電話を変わって、ここ数ヶ月間自分に起きていたことは話しました。
親友を亡くした直後のように、頻繁に亡くなったときのことを思い出して、凄く苦しい
眠れないし、食欲がない
感情のコントロールができない。物や家族にあたってしまう
仕事に身が入らない
とにかく、毎日が苦しくて辛い。自分で乗り越えないといけない問題と思ってなんとか乗り越えようと頑張ってきたけれど、もう自分だけではどうにもならないとわかったので、太郎君のように専門家の手を借りて、楽になりたい、元気になりたい。
いつも、「暴力で心を傷つけられた太郎君を、僕が守る」といってくれていたK君。
いつも明るく振る舞っていたk君が、深く傷ついていることをK君のお母さんといつも心配しながら話をしていました。自分が傷ついていることを認めようとしなかったので、お母さんは心配しながら見守ってきました。
太郎の経験を通して、私が学んだことは、心が傷つくことは、弱いことでも情けないことでもないこと、K君の体験から起きいることは「心の正常な反応だよ」と伝えると、K君は「そうなんだ」と安心したようでした。
トラウマの回復には、人の関わりが欠かせません。
見守ってくれる家族、友人がいることは、K君の回復には大きな支えになることがわかりました。
「だから、もうひとりで頑張らなくても良いんだよ」と伝えたら、初めて「はい」と言ってくれました。
自分の心の傷に気づくこと、受容することに、時間のかかるケースはたくさんあります。
これからのK君の心の傷の回復には時間を要しますが、ひとりで悩み続ける限界に気がついてくれて良かったと思いました。