今週号のアエラ

週刊誌のアエラに、1998年12月に同級生から執拗な脅迫を受けて自殺して亡くなった古賀洵作君のお母さん、古賀和子さんが取材を受けた記事が載っています。

今週号のアエラ

福岡県内で、相次いで起きたいじめ自殺。
古賀さんのお宅には、再びマスコミからの連絡が頻繁に入るようになりました。
「もういまは、穏やかに暮らしたい」と話していた古賀さんは、同じ経験をした親として、子どもを亡くした親の気持ちがわかるだけに、放っておけない気持ちと関わることで、また当時の辛く苦しい気持ちをが吹き出ることと、何ができるんだろうと、とても悩み苦しんでいました。

アエラの取材を受けた後、筑前町の森啓祐君のご両親が訪ねてくるようになったのよと、電話で話していました。「森さんと会って良かった」と、言っていました。

「私たちが、声を挙げても村八分にならないで、事件前と変わらない場所で生活していられるのは、私たちの前に声を挙げてくれた人たちがいたおかげ」と、古賀さんはいつも話します。ほんの少しずつだけれど、変わってきている社会。
「私たちの経験も、少しでも次へ良い結果を繋げることになっていけると良いね」と話しています。
森啓祐君のお母さん美加さんは、「相談にのってもらって心強い。私たちが頑張れるのは、和子さんたちが闘ってくれたおかげ」と話したことが、書いてあります。

昨日、文部科学省の有識者会議がいじめのサインを見逃さないようにと、教員向けの対応を質問形式にしたQ&Aを盛り込んだ提言をまとめたようですが、あまりにも当たり前の内容に、がっかり・・。このようなチェックでいじめを見つけても、そのあとどう対応するかが肝心だと思うけど、対策も対症療法ばかりでは、解決には結びつかないでしょう。

福岡県内で学校に配られた「いじめ早期発見のチェックリスト」について記事に書いてありますが、チェック項目は朝の会から授業、給食の時間、休み時間、放課後まで、子ども達にいじめが起きていないか、175の項目があると聞きました。チェック項目に当てはまる、いじめの様子が見つかると先生は報告をして対策を考えないといけない。先生は、チェックすることに追われてしまい、いじめがあるとは書くことができなくなってしまうのではないか、またはいじめがない、配慮しましたという既成事実を作ってしまうことにもなりかねないのではと不安が募ります。

古賀さんは、「文部科学省は、現場の教師の声を吸い上げることと、子ども達が相手を思いやる心の育成に取り組んでほしい」と伝えています。


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